「桜を見る会」の前日に行われた安倍晋三後援会が開いた前夜祭の会費が5000円だったことに関して安倍晋三首相が弁明会見を開いたが、その中身についてもいろいろな指摘がなされ始めている。
会見をまとめると、前夜祭の会費が安いのはほとんどが宿泊客のため、ホテル側が値引きをしてくれたというものだが、これが事実ならばホテル側が事実上の企業献金を行ったことになる。数え上げたらキリがないぐらい問題が出てくるのでここでは置いておこう。
さらに会見の中で出てきたのは、安倍晋三後援会の政治資金収支報告書に記載がまったくないのは、参加者が直接代理店にお金を支払ったからと弁明した。安倍晋三後援会の政治資金収支報告書をみていくと、確かに桜を見る会らしき支出は出てこない。
表紙をめくると、2016年の年間収支の状況が出てくる。
収入総額 27663462
前年度から繰り越し 8689144
2016年の収入 18974318
2016年の支出が 20422757
となっている。
ざっと、2千万円ほどの収入と支出があることが分かる。
次に出てくるのが
安倍晋三後援会の新春の集いの収入だ。2年分で1600万円の収入を得ている。一年分にしてもすごい額だ。およそ数時間の中でこれだけ収益を上げるのだから。これも不思議なのだが、2年分計上している。収支報告書は単年の報告なのだから、2年分計上するのは不自然だ。まあ、ここは桜を見る会には関係ないので置いておこう。
次に、会合をした時の会合費が200万円ほどなのだが、これの開催日時が分からないので桜を見る会と関連があるのかどうかすら分からない。収入の部はなんとこれで終わり。
ここでの200万円が桜を見る会と関係ないのならば、桜を見る会で収入は経ていないことになる。
では次は支出に移る。
支出の内訳は、250万円が経常経費。これは家賃などなので今回の桜をみる会には関係ないといえる。
問題なのは、1500万円ほどある政治活動費だ。
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