もくじ
・安倍派(清和政策研究会、清和会)からパーティ券販売に関して2018年以降の5年で584万円のキックバック(裏金)を受けていた。
・統一教会にパーティー券を購入してもらっていたことが明らかになっている。
自民党安倍派の末松信介元文部科学相(参院兵庫選挙区)は24日、同派の政治資金パーティー裏金事件を巡り、参院議員会館で記者会見を開いた。派閥からの還流分などの不記載額は2018年からの5年間で計584万円だったとし、還流については「知らなかった」と関与を否定した。また、同派の関芳弘衆院議員(兵庫3区)と加田裕之参院議員(兵庫選挙区)も神戸新聞社の取材に対し、不記載がそれぞれ836万円、648万円に上ることを明らかにした。(記事より)
国会は24日、衆参両院の予算委員会で能登半島地震に関する閉会中審議を行ったが、末松信介参院予算委員長(自民党安倍派)が政治資金パーティーを巡る裏金事件への関与を理由に開会直前に辞任を表明した。他の国会役職者にも同様の事態が予測され、26日開会の通常国会が冒頭から混乱しかねない事態となった。
また7月22日、末松信介文部科学大臣(66)は統一教会の関連団体にパーティ券を購入してもらったと会見で明らかに。岸信夫防衛大臣(63)も同月26日の会見で、旧統一教会のメンバーについて「付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と述べた。本誌も稲田朋美議員(63)と平井卓也前デジタル大臣(64)がそれぞれ別の関連団体のイベントに出席していたことを報じている。
末松氏の政党支部「自民党兵庫県参議院選挙区第一支部」の政治資金収支報告書を見ると、2014年にはあの高級ブランド・エルメスで、「商品代」として2万5920円を支出。さらに資金管理団体「末松信介後援会」のほうでも、2013年に「フォブ・シュランク」というフォルクスワーゲン向けの高級カーパーツなどをセレクトしたショップで1万6380円を「商品代」として支出している。
エルメスにフォルクスワーゲン……一般市民には縁の薄い高級ブランドばかりだが、末松氏のお買い物はどんな“政治活動”に使われたのだろうか。(記事より)
告発状によると、末松氏は10年参院選の「選挙運動に関する収支報告書」で、自身が代表の「自民党兵庫県参院選挙区第一支部」から1157万円の寄付の記載がありました。
一方で、同支部の収支報告書に、末松氏個人に寄付の記載はありません。また、同支部には、1157万円の寄付をするだけの原資がありません。
また告発状では、末松氏の資金管理団体「末松信介後援会」が10年から14年にかけて、中学校の同窓会やヨットクラブ、「葡萄(ぶどう)酒倶楽部」、書道教室などに計10回20万4800円を会費名目で寄付している点を指摘。「『会費』名目の支払いは公選法上の『寄付』に該当することは明らか」として公選法違反(後援団体の寄付行為の禁止)で告発しています。(記事より)
1955年12月17日兵庫県神戸市西区生まれ、1979年3月関西学院大学法学部を卒業、
同年全日本空輸(ANA)入社、1983年兵庫県議会議員に初当選、以来6期連続当選。
平成8年兵庫県議会副議長、同13年自由民主党兵庫県連政務調査会長、同15年自由民主党兵庫県連幹事長、同16年兵庫県議会議員を辞職。第20回参議院議員通常選挙(兵庫県選挙区)に初当選、同18年国土交通委員会筆頭理事、同20年財務大臣政務官、同21年自由民主党兵庫県連会長、同22年行政監視委員長、同24年自由民主党水産部会長、同25年外交防衛委員長、同26年自由民主党幹事長代理、同28年国土交通副大臣・内閣府副大臣・復興副大臣、同29年議院運営委員会筆頭理事、同30年議院運営委員長
○現在参議院自由民主党国会対策委員長
(2019年12月10日現在・参議院HPを基に加筆)