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衛藤晟一参議院議員が代表を務める二つの政治団体が、政治団体「新憲法政策研究会」(代表・宮本瑞樹)に2013年から5年間で1500万円の寄付をしていることが分かった。新憲法政策研究会は2016年まで日本会議事務局長の椛島有三氏が代表を務めていた。
5年間で1500万円
政治団体「新憲法政策研究会」は、衛藤晟一参議院議員が代表を務める政治団体「自由民主党東京都参議院比例区第78支部」と「新世紀政策研究会」から5年間で1500万円の寄付を受けていた。
国会議員が企業や団体から献金を受けることはある。または、同じ議員が関係する団体間で資金の移動が行われることはよくあるが、国会議員が全く関係のない団体へこれだけ多額の寄付をすることは異例だ。
「新憲法政策研究会」は東京都選挙管理委員会に届け出をされている政治団体である。2016年までは椛島有三日本会議事務局長が代表を務めていたが、2017年からは宮本瑞樹氏が代表を務めている。宮本瑞樹氏は2016年まで、「新憲法政策研究会」の会計責任者兼事務担当者を務めていいた。
違法性はないものの…自身の選挙前に集中
当該団体の政治資金収支報告書を見る限り、政治資金規正法に則って行われていると思われ、違法ではない。
ただ、表にもある通り、1500万円うち1000万円は衛藤晟一参議院議員が立候補をした2013年の選挙前に集中して行われている。衛藤晟一参議院議員本人は恐らく否定するだろうが自身の選挙応援の見返りという懸念を抱かざる負えない。
また、2013年は「自由民主党東京都参議院比例区第78支部」から「新憲法政策研究会」に寄付が行われている。「自由民主党東京都参議院比例区第78支部」には、この年だけで自民党本部から2300万円の寄付が行われており、そこには税金が原資である政党助成金も含まれている。